- 障害者雇用促進
貝を割り真珠を傷つけずに取り出す作業は、力加減が難しく繊細な作業となります。そのため機械で行うことが出来ず、全て手作業となります。
縁あって、真珠養殖地の地元の方から障害者雇用の話が舞い込みました。真珠を傷つけないよう作業を進めることは、とても気を遣いながらの作業となりますが、皆様、とても丁寧に根気強く仕事に取り組んで頂いております。仕事内容としては、貝割りから、真珠の色分け、真珠層から核の取り除きなど作業種類は多岐にわたります。障害によって仕事内容に向き不向きはございますが、ひとりひとりに合った仕事をお願いすれば、障害を持っていると感じれないほどの完璧な仕事の仕上がりです。今となっては、彼ら無くして弊社は成り立ちません。
- 地域経済復興
原料となるヨシキリザメは、故郷である気仙沼港で水揚げされるヨシキリザメですが、主にマグロ延縄漁の網に引っ掛かって水揚げされたものを使い、その混獲されたサメは水揚げされたのち、その身はかまぼこや、はんぺんの練り物製品へ、またその他の部位も、さまざまなものへ利用されています。
TVショッピングでヨシキリザメのふかひれを煮詰めて作ったエキスを利用したコラーゲン食品を紹介したところ、共に「気仙沼」の名もブランド化され、現地の経済発展を実現いたしました。なぜ、そこまで「気仙沼」の名が売れたかといいますと、まずTVショッピングへの出品基準は非常に厳しく、トレーサビリティ（物品の流通経路を生産から最終消費あるいは廃棄段階まで追跡可能な状態）がしっかりしていることです。どこで獲れたかなどを明確に記さなければいけません。また、原材料としてのサメは養殖されているわけではなく、海中で自然なものを食べて育っているので、“天然のもの”と言えることも大きなポイントになりました。天然の美容成分・健康成分であることからコラーゲンブームをけん引し、ふかひれを美容食として認知させたのも「ふかひれコラーゲン」の存在に他なりません。そのふかひれの原料が「気仙沼」からということで、尚も世間での認知を拡げました。
2011年、東日本大震災により弊社も大きく被害を受け、工場が稼働の出来ない状態となりました。しかし、地域の皆様からの期待の声も多く、現在、2014年春からの再稼働を目指して準備中でございます。
