40歳から向き合うべき肌悩みとエイジングケアのポイント

40歳を過ぎてから肌悩みが増えたと感じることがありませんか？ それもそのはず40歳くらいから女性は変化の時を迎えます。

今回は、40歳から肌悩みが増えていくのはなぜか、増えていく肌悩みに対してどのようなケアを行えばいいのか、といったことについて解説します。

40歳くらいから肌悩みが増えていくのはなぜ？

そもそも私たちは、加齢により肌老化が徐々に進行していきます。それに加えて個人差はあるものの、女性は40歳くらいから女性ホルモンが急激に減少し、心や身体、肌にも影響を及ぼします。

肌に関する影響をあげると、乾燥しやすくなるということがあります。そして、それによってバリア機能が低下し、肌荒れに悩まされたり、肌が敏感になりやすくなったりします。

それに加えて肌のハリや弾力が低下。シワやたるみが増えたり、ホルモンバランスの変化もあってシミや肝斑などに悩まされたりします。

増えていく肌悩みに対し、どのようなケアを行うべきか

このような肌老化を完全に止めることはできません。しかし、肌状態に合わせて適切なケアを行うことで肌老化を緩やかにし、年齢に応じた美しさを育むことはできます。そのためには具体的にどのようなケアを行えばよいのでしょうか。

①肌を十分に保湿する

まずは肌を十分に保湿することが大切です。保湿することで肌のバリア機能を育むことができます。

保湿というと、化粧水などの水分だけをたっぷりと与えればいいと考える方がいますが、大事なのは水分と油分をバランスよく補給すること。乳液やクリームといった油分もしっかりと補給しましょう。

そのうえで加齢とともに不足していくセラミドやNMFを外から補うケアも必要です。それらが配合された化粧品を使用したり、サプリメントで摂り入れたりすることも重要です。

このほかヒアルロン酸やリピジュア、プロテオグリカンなどの保湿成分が豊富に配合された化粧品の使用もおすすめです。

それと同時にクレンジングや洗顔も洗浄力が強すぎず保湿力の高いものを使用しましょう。ただし、クレンジングや洗顔は、肌を擦らないように注意しながら丁寧に行う必要があります。

②紫外線を防ぐ

肌老化を防ぐためには、紫外線を防止することも非常に重要です。紫外線ダメージを受け続けると、肌のハリ・弾力の低下やシミなどを引き起こすリスクが高まるからです。

日焼け止めはメーカー推奨の量、もしくは500円玉大をしっかりと塗り、こまめな塗り直しも心がけましょう。日焼け止めだけに頼らず、日傘やサングラス、飲む日焼け止めなどを併用することも大切です。

③肌のハリや弾力を高めるケアを行う

シワやたるみを防ぐには、肌のハリや弾力を高めるケアを行うことも大切です。肌のハリや弾力を高めるためには肌のうるおいを保つことが先決です。

そのためにはセラミド配合の化粧品が効果的ですが、セラミドにも種類があります。保湿力や浸透力を重視してヒト型セラミド配合のものを選ぶことをおすすめします。

この他、肌のハリや弾力に関わるコラーゲンの産生や合成に関わるビタミンC誘導体が配合された化粧品を使用することも重要です。

ビタミンC誘導体にも種類がありますが、浸透力や即効性に優れたAPPS（パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na）がおすすめです。

ビタミンAの一種であるレチノールやビタミンBの一種であるナイアシンアミドなどを配合した化粧品を使用することも、肌のハリや弾力を高める効果が期待できます。

特にナイアシンアミドは、美白とシワ改善に効果が期待できる近年注目の成分です。日々のスキンケアに積極的に投入しましょう。

④美白ケアは年間を通して行う

シミやくすみを防ぐためには紫外線を防止するとともに、年間を通して美白ケアを行うことが大切です。とはいえ美白成分にもかなりの数の種類があります。

それぞれの特性を理解して、自分の肌状態を考慮しながら相性が良さそうな美白成分が配合されている化粧品を使用しましょう。

化粧品が自分の肌に合うかどうかは1ヶ月〜1ヶ月半程度使用してみなければ判断できません。まずはじっくりと使用すること。そして、肌の変化を確認しながら継続するかどうかの判断をしましょう。

美白化粧品に関しては、1ヶ月〜1ヶ月半程度使用して何らかの変化を感じられなかった場合に別の美白成分が配合された化粧品を試してみるといったアクションも必要です。

自分らしく年齢を感じさせない美肌を育むためのポイント

女性が迎える変化の時も、自分らしく年齢を感じさせない美肌を育むためにスキンケア以外で心がけた方がよいことについてご紹介します。

①適度な運動をする

女性ホルモンの減少に伴い、身体が変化していくと不調を感じる機会も増えがち。しかし、そこで活動量が減ることは不調や肌老化を促進させる可能性があります。

逆に適度な運動を行うことで、肌のターンオーバーや血行を促進する効果が期待できます。ウォーキングやヨガなど適度な運動を心がけましょう。

②タンパク質をしっかり摂りながらバランスの取れた食生活を送る

タンパク質は、肌のハリや弾力に関わる非常に重要な成分です。その主役ともなるコラーゲンは、35歳くらいをピークに減少し、50歳くらいから急激に低下します。

そのため減少していくコラーゲンは、サプリメントを経口摂取することでサポートしていく効果が期待できます。ただし、コラーゲンにも種類があります。できれば動物由来よりも効果的であるとされている魚由来のコラーゲンサプリメントを選びましょう。

肌のハリや弾力を高めるには、同時にビタミンCや鉄分と摂取することも大切です。効率よくコラーゲンを摂取しましょう。

この他炭水化物は控えめに、ビタミンやミネラルなどもしっかりと摂取するなどしてバランスの取れた食生活を心がけましょう。

③十分な睡眠をとる

睡眠の質が低下すると、肌老化が加速するだけでなく、肌トラブルを招く可能性があります。そのため十分な睡眠をとることも大切です。

とはいえ、40歳からは睡眠の質か低下しやすい時期です。そのため睡眠環境や生活習慣などを見直す必要があります。

安眠に効果が期待できるアロマを取り入れたり、就寝前1時間前からはスマホやPC、テレビなどの使用を控えたりするなど。

十分な睡眠時間を確保できない時でも睡眠の質を高める努力をし、可能であれば15時くらいまでの時間帯の午後に20〜30分程度の仮眠を取ることもおすすめです。

④頑張りすぎずストレスを溜め込まない

何かと忙しい毎日の中で不調を感じてもついつい頑張ってしまうこともあるでしょう。また、変化していく自分の身体に不安を感じて人に相談できずストレスを溜め込んでしまうこともあるかもしれません。

しかし、変化の時こそ頑張りすぎず、少し肩の力を抜いて日々の生活の中で必ずリラックスできる機会を設けることが心の健康につながります。ストレスもなくすることは難しいことですが、趣味を見つけるなどして溜め込まない努力をしましょう。

⑤人と自分とを比べない

女性の見た目年齢層には個人差があります。つい人と自分とを比較して落ち込むこともあるかもしれません。しかし、見た目年齢には遺伝的な要因が関わっていることも理解し、人と自分とを比べるのはやめましょう。

今回は、40歳から肌悩みが増えていくのはなぜか、増えていく肌悩みに対してどのようなケアを行えばいいのか、といったことについて解説しました。あれもこれもと頑張る必要はありません。できることからぜひ始めてみてください。