未来のキレイと健康のために知っておきたい、美容への効果とコラーゲンの活用方法

コラーゲン
コラーゲンの活用方法

美容に関わるさまざまなシーンで耳にする機会が多い「コラーゲン」。コラーゲン=美容に欠かすことができないもの、という認識は持っていても、具体的に私たちの美容にどのような関わりがあるのか、実はよくわかっていないという方が多いのではないでしょうか。

今回は、コラーゲンがどのような成分で、私たちの美容にどのような関わりがあるのか、そして、コラーゲンをうまく活用していく方法について詳しくご紹介します。

コラーゲンとは?

そもそもコラーゲンとは、どのようなものなのでしょうか。コラーゲンは、私たち人間の身体に存在するタンパク質の一種で身体全体に存在しています

体内に存在するタンパク質のうち約30%がコラーゲンであるといわれ、そのうち皮膚には約40%、骨や軟骨には約20%存在するといわれています。このことからもいかにコラーゲンが私たちの美容や健康に深い関わりがあるのかがよくわかります。

人間の身体の中にあるコラーゲンの種類は、現在わかっているだけでも29種類もあります。そして、それらはⅠ型、Ⅱ型といったように分類され、それぞれにどのような役割があるのかといった研究が長年行われています。

また、体内に存在するコラーゲンとは別に、化粧品の成分として存在するコラーゲンもあります。しかし、コラーゲンが配合された化粧品を使うことで元々肌にあるコラーゲンが増えるというわけではありません。

なぜなら、体内に存在するコラーゲンと、化粧品に配合されているコラーゲンとは全く別のものになるからです。

というと、体内にあるコラーゲンと同じ成分を肌に直接塗ればいいのではないかという考えも思い浮かびます。しかし、分子が大きすぎて体内にあるコラーゲンを肌に浸透させることはできないといわれています。

それでは、化粧品に配合されているコラーゲンは何かというと、保湿成分。肌にうるおいを与えてそれを保つ効果が期待できるのです。

コラーゲンの役割

コラーゲンの役割
コラーゲンの役割

コラーゲンは、私たちの体内にあって具体的にはどのような役割を果たしているのでしょうか。コラーゲンは、肌に関していえば、ハリや弾力を支えて維持する役割を担っています

この他、骨を丈夫にしたり、関節の動きを滑らかにしたり、血管をしなやかに保ったりする役割も担っているといわれています。この他、目の健康を保ち、爪や髪、歯茎などにもコラーゲンが深く関わっていることが明らかになっています。

それほど私たちの身体に重要な関わりを持つコラーゲンの量は、35歳くらいをピークに減り始め、50歳以降で急激に減少することがわかっています。

コラーゲンの量が減少すると、骨の強度が低下するなどして骨粗鬆症のリスクが高まったり、血管のしなやかさを保つのが難しくなって動脈硬化のリスクが高まったりします

それに加えて肌もハリや弾力が低下することにより、シワやたるみなどの肌老化が気になるようになります。また、年齢を重ねて肌が乾燥しやすくなる要因にもコラーゲンの減少は関係しています。このようにコラーゲンは、私たちが美容や健康を維持するうえで、欠かすことができない存在なのです。

今すぐに始めたいコラーゲンを守るケア

年齢とともに減少していくコラーゲンを守ることはできないのでしょうか。

①紫外線対策は万全に

コラーゲンの低下を引き起こすのは、加齢だけではありません。いくつかの外的な要因のひとつに、紫外線もあります。紫外線の影響を受けると、正常なコラーゲンの生成能力が低下するといわれています。

しかし、これが一時的なものだと自らの修復能力が機能しますが、継続的に紫外線ダメージを受け続けるとコラーゲンダメージが深刻化。シワやたるみへと繋がってしまうのです。

そのため今すぐに始めたいコラーゲンを守るケアのひとつ目は、紫外線対策を万全に行うことです。その主役になるのは、やはり日焼け止めです。天候や外出の有無に関わらず、日焼け止めは毎日欠かさずに使用しましょう

また、紫外線対策は日焼け止めをただ塗ればいいわけではありません。汗や皮脂でメイクが崩れた際にはお直しをするのと同時に日焼け止めを塗り直すなど、こまめな塗り直しが大切です。この他、サングラスや帽子、日傘、飲む日焼け止めなども併用しましょう。

②紫外線以上に怖い!?本気で取り組みたい糖化対策

すっかり巷に浸透した感がある「糖化」も、コラーゲンと密接な関わりがあります。糖化はコラーゲンの変性を引き起こし、肌のハリや弾力の低下からシワやたるみを引き起こします。また、黄ぐすみも糖化のサインです。

糖化に立ち向かうためには、内側からと外側からのアプローチを継続して行うことが大切です。内側からのアプローチは、食生活を見直すこと。糖質の高い食品を控える、食べる順序を見直して糖質の低い食品から食べるといったようにです。

外側からのアプローチは、抗糖化化粧品を取り入れること。数多くのメーカーから販売されているので、現在では選択肢の幅も広がりました。ぜひこの機会に糖化対策に本気で取り組んでみてください。

③毎日のスキンケアを丁寧に行う

この他、最近のコラーゲン研究では、普段から丁寧なスキンケアをおこなっている方とそうでない方を比較すると、後者のコラーゲンの減少が早いことが明らかになっています。そのため毎日きちんと汚れを落として保湿し、自分の肌に必要なスキンケアを丁寧に行うことがコラーゲンを守ることにつながります。

減少していくコラーゲンを補うことはできるのか

コラーゲンを補うことはできるのか
コラーゲンを補うことはできるのか

体内にあるコラーゲンは、このように加齢や外的な要因により減少していきますが、それを補う方法はないのでしょうか。

その手段として注目されてきたのは、コラーゲンの摂取です。これまでさまざまな研究が続けられてきました。一時期は、コラーゲンを摂取しても体内で分解されるため嬉しい効果は期待できないと考えられてきました。

しかし、近年の研究では、コラーゲンを摂取することの重要性が明らかになっています。まずコラーゲンを摂取するとアミノ酸に分解され、それが血管を通して全身に送られます。その後細胞に作用し、コラーゲンの産生を促進させる可能性があるとされています

実際にコラーゲンを摂取することで、肌の水分量やハリ・弾力といった数値が上がり、シワなどの改善が見られたという研究結果が発表されているほどです。

そして、コラーゲンの摂取は、肌への嬉しい効果ばかりでなく、骨や関節、血管などのさまざまな疾患への効果が期待できるともいわれています。

コラーゲンを効果的に摂取する方法

コラーゲンといっても食品で摂取するか、サプリメントで摂取するのかという方法があります。また、サプリメントにも種類があります。どのようなものを、どのように、どのくらい摂取するのが効果的なのでしょうか。

コラーゲンの摂取量は?

まずコラーゲンは、どのくらい摂取すれば良いのでしょうか。健康や美容に嬉しい効果が期待できる量としては、1日あたり5〜10g程度のコラーゲンが必要であるといわれています。

コラーゲンが含まれている食品というと、フカヒレや牛すじ、手羽先などがあります。しかし、フカヒレ100g中に含まれているコラーゲン量でも9,920mg程度といわれており、食品からすべて賄うのは難しいところです

また、食品に含まれるコラーゲンをそのまま吸収するのは難しく、分子が小さく体内に吸収されやすいコラーゲンペプチドを摂取するのがおすすめです。

より嬉しい効果が期待できるコラーゲンペプチドの種類は?

コラーゲンの原料は、動物由来と魚由来の2つに大きく分けることができます。

魚由来のコラーゲンペプチドは、豚由来のものと比較して1.5倍も吸収量が多いことが明らかになっています。そのため魚由来のものを選ぶことをおすすめします。

コラーゲンペプチドを効率よく摂取する方法

美肌のために効率よくコラーゲンペプチドを摂取するには、コラーゲンの合成に必要なビタミンCや鉄分と同時に摂る必要があるといわれています。ぜひ心がけてみてください。

この他、摂取するタイミングも大事です。 コラーゲンは体内に吸収されて24時間を経過するとなくなってしまうといわれています。そのため毎日継続して摂取することが大切です。

また私たち人間は、就寝中に成長ホルモンを分泌させ、肌のターンオーバーが活発化します。そのため美容のためには就寝前にコラーゲンペプチドを摂取することが効果的だといわれています。

「美は1日にしてならず」という言葉がありますが、ぜひコラーゲンを日常生活に取り入れて、未来のキレイと健康を育みましょう。